今日は、原宿のラ・ブーレット様で私の恩師のコンサートがありました。レッスンを終えて、先生がおみえになる前に、お迎えしようと思い、急いで行ったのですが、先生は既にいらしていて、本番のように集中してリハーサルをされていました。先生の演奏の後、お食事付きで、先輩や同期の皆さん達ととても素敵な空間と時間を過ごさせて頂きました。
初めて私が習ったピアノの先生でもあり、7年前に亡くなられた奥様に捧げるこころのこもった素晴らしいコンサートでした。
先生の演奏は、一音一音命が宿ってるようで、深い音の先にまだ深さがあり、高い音の先にまだ輝きがあり、とても音楽を大切にされる、温かな演奏で、うるうるきました。
プログラムの選曲も、優しくとても綺麗な曲ばかりでした。
ブラームスのワルツから始まり、シューベルトの即興曲やドビュッシーの月の光や亜麻色の髪の乙女、ショパンの遺作ノクターンやラヴェルの亡き王女のパヴァーヌなどでした。一般うけする、音量やテクニックで派手に見せつける演奏もありますが、繊細で、美しく、一音一音大切に、優しく、愛に満ちたロマンティックな演奏でした。
お食事の後シューマンのトロイメライをアンコールに弾いて下さり、夢の中に引き込まれるような心地よさになりました。
私はそんな素晴らしい先生にピアノを教えて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
小さな時から、いつも温かく、優しく、丁寧に、レッスンをして下さり、先生の要求度が毎週高くなり、必死についていってました。
無理に無理を重ね、練習しすぎて、手が動かなくなったり、肩や身体を何度も壊しかけた事がありますが、先生の深い愛情に支えられ、いつも自分の限界を超えさせようとして下さったおかけで、少しだけ我慢強く、物事を達成できるようになりました。
ここまでやってこれたのも、どんな時も優しく見守ってくださる先生の愛に包まれていたからだと思います。
先生、今日は素晴らしい演奏をありがとうございました。お疲れ様でした。
先生の妥協を許さない、完璧主義の先生のお姿に、私も頑張りたいなと思いました。
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