今日はオフで時間があったので、「パリに見出されたピアニスト」という映画をみてきました。
ピアノ芸術と人間と社会を融合した深みのある映画でした。
ストリートピアノを弾いていた貧困の不良少年が、パリの国立音楽院のプロデューサーの目にとまり、成功していく物語でした。
少年は、最初は努力もせず反抗をし、練習もすぐに投げたしていたのですが、プロデューサーの熱意やいろんな人間模様が絡みあって、「ピアノは才能があっても練習をしなければ習得出来ない。だから練習はしなくてはいけない。また技術だけがあってもそれは人の心に響くことはない。苦しみや喜びなど今の感情をピアノにぶつけてこそ、素晴らしい芸術になっていくのだ。」とプロデューサーの教えに段々と心を動かされ、少年はピアノを猛練習し始め、コンクールで優勝をして、聴衆の心を掴むまでに成長していきました。
ピアノや音楽がいかに人の心を豊かにし、良い影響を与えるかもテーマの一つになっていました。
映画で流れていた主な曲は
バッハの平均律第2番、ショパンのワルツの第3番、リストのハンガリー狂詩曲第2番、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番などでした。
吹き替えのピアノが大変素晴らしい演奏でした。
私も小さな時からピアノを弾いてきて、ピアノは人々を感動させるのは勿論ですが、自分の心を癒し、時には他の人の心にも元気や希望をもたらし、未来を拓く働きがあるなとこの映画を観ながら、共感したひと時でした。
随分前ですが、「何人かの不良少年に、授業でピアノを取り入れて、習わせたら、正しい道を歩き始めるくらいピアノはいいものです。」と講演会で聞いた事も思い出しました。
なかなか難しいですが、自分の内面をみつめて、心の深いところと向き合い、作曲家の意図を楽譜から読み取りながら、それを表現することで少しずつ芸術が魂を持ち始めて行きます。そんなピアノをいつも弾けるといいなと思います。
ピアノは本当に奥が深いですね。
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